さぬきの獅子舞は、香川県のさまざまな地域で受け継がれてきた大切な文化。県内ではいまでも約800の獅子組があり、その数は日本一ともいわれています。地域によって獅子の顔や油単(ゆたん)にも個性があり、豊作に感謝して神様に舞を奉納する様子や、神輿が通る道を清める様子は、各地の神社の祭りなどで見ることができます。
どこからともなく響く鉦(かね)や太鼓の音。祭りが近づくと各地で聴くことができる香川の風物詩です。メロディーも地域によってちがい、軽快なリズムに合わせて舞うものがあれば、豪快に迫力ある舞を見せる獅子もあり、比べてみても面白いです。
獅子が胴にまとった布を油単といいます。さぬきの獅子舞は派手なデザインが有名で、武者絵や龍虎、吉祥柄など昔ながらの伝統的な絵模様がよく使われます。変わったところでは馬のたてがみを縫い付けたものや毛模様のものなど、個性豊かです。
地域によっては太鼓打ちやキョウクチと呼ばれる子どもたちが、そろいの衣装を着て獅子と一緒に舞うこともあります。そして獅子の使い手には中学生や高校生が活躍する地域もあり、これからも獅子舞を保存し、未来へつなぐ取り組みも広がっています。
獅子の顔がついた靴下を手にはめて、鈴付きの輪ゴムを獅子の顔の上にセットします。ハンカチ(油単)を輪ゴムに挟めば完成。鉦の音に合わせて手をパクパクさせて動かしてみよう!
●手に装着した獅子を鉦の音に合わせて動かして遊ぼう
●親指を靴下のかかとの部分に合わせるとパクパクさせることができるよ